こんにちわ、婦人(@naho_osada)です。
8歳と6歳の子(2024年1月時点)がいる、在宅で働くフリーランスのエンジニアです。
赤ちゃんが寝ない…出産後の母を一度は襲う悩みです。
一旦寝たと思ってもすぐに起きてしまう。毎晩泣き通しで眠れない…
眠れないと体力ももちませんよね。
ちょっとだけネントレしてみませんか?
あなたとあなたの赤ちゃんの少しでも睡眠が向上することを願って。
ネントレは「ねんねトレーニング」のこと
ネントレは「ねんねトレーニング」の略です。
子どもが自分で眠れるようにするためのトレーニングです。抱っこや添い寝がなくても一人で寝ることを目指しています。
ただし、日本では赤ちゃんの一人寝は一般的ではありません。泣いても放っておくことになるので、住宅事情によってはそのやり方が難しい場合もあります。
一人で寝てくれたら大助かりですが、添い寝で早めに寝てくれることを目指します。
赤ちゃんの頃から?と思われるかもしれませんが、ネントレは一生ものです。
ここでしっかり「眠る」トレーニングをしておくと、大きくなってからも子どもの助けになるでしょう。
どうしてネントレをするのか
お母さんが産後の体力回復のため、精神的に追い詰められないためです。端的に言うと、言葉は悪いですが、親子共に「楽をするため」。
育児はいつ何が起こるかわかりません。休めるときに休んでおかなければいざというときに動けないかもしれません。
ですが、その休めるときが全くなかったらどうなりますか?
お母さん、倒れてしまいますよね。
では子ども、それも赤ちゃんに無理をさせてネントレをするのか?というとそうではありません。
赤ちゃんも眠れなくて泣いているのかもしれません。どうしたらいいのかわからないのかもしれません。
安心して眠れる状況とその方法を教えてあげる。これもネントレです。
眠るという行為は一生続きます。毎日安心して眠れる方が良いですよね。
ネントレはお母さんのためだけではなく、子どものためでもあります。
仕事復帰を見据えている方は特に重要
仕事の復帰をされる予定の方は特に重要です。
お母さんが夜眠れなかったとしたら、日中仕事をしているのに、一体いつ休むのですか?
早晩立ち行かなくなるのは明白です。
子どもも同じ。日中保育園にいてお昼寝するとはいえ、夜も眠れなかったら一体いつゆっくり休めるのでしょうか?
そうならないためにもネントレ、赤ちゃんにも「眠り方」を教えておく必要があります。
子どもの成長にも大事な睡眠です。
著者の子どもたちの例
2023年時点で小学2年生の息子もネントレをしていました。
彼は「部屋が暗い」が就寝のキーになっていて、部屋を暗くすると10分以内には寝ます。
ネントレで「部屋が暗いから寝る時間なんだ」と覚えさせたことに夜のかな、と思います。
これに対して5歳の娘、兄ほど激しいネントレはしませんでしたが、眠いときは勝手に寝る子でした。
今は兄ほど早寝ではありませんが、部屋を暗くして30分程度で眠りにつきます。ただまだ母恋しさがあるようで、添い寝がない夜は寂しくなると呼びに来ます。
就寝時間は共に20:30~21:30頃です。
この時間には寝室へ連れて行かなければ!とネントレをしたことで親もそのように動くよう訓練されています。
他の月齢のスケジュール
こちらを参考にしてください。
- 【新生児】赤ちゃんのスケジュール
- 【1か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【2か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【3か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【4か月頃】のスケジュール(1人目)
- 【4か月】赤ちゃんのスケジュール(2人目保育園&仕事復帰)
- 【5か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食開始)
- 【6か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【7か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【8か月、9か月、10か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【11か月~】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
おすすめ書籍「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」
こちらの本は赤ちゃんとお母さんがよく眠れるようにするにはどうしたらいいのかが解説されています。
「赤ちゃん」とありますが、3歳頃までは特に参考になることも多く書いてあります。
ポイントは「生活リズムを整える」こと。
何も知識がない状態で赤ちゃんの夜泣きに挑むのと、知っていて対応するのでは全く違ってきます。
赤ちゃんが生まれる前に一読しておきたい書籍です。生まれてからでももちろん一読してほしい!
ちなみにこちらの本では添い寝を推奨しています。「泣いている赤ちゃんを放っておく」ものではありません。
今は漫画版も出ています。
産後は頭が働かず、文字を追うのも大変。漫画であれば読みやすいかもしれませんね。
やり方-本にある月齢別スケジュールを真似るだけ
本に書いてあるスケジュールを元にやっていきます。しばらくするとすんなり寝てくれるようになりますよ。
基本的に朝は7時に起きて13時頃にお昼寝、15時前後に起きて夜19時頃には就寝するスケジュールです。
低年齢であればあるほど、本の通りのスケジュールにした方がうまくいきます。
また、夜はお母さんも一緒に寝てしまいましょう!産後すぐは特に、まだまだ回復が必要です。
ネントレにあると便利なもの
ネントレをするにあたって便利だったグッズを紹介します。
遮光カーテン
カーテンの中でも「遮光」が入っていると非常に重宝します。
窓に雨戸がついていれば、雨戸をしてしまうのもおすすめです。光を完全に遮断できるので、隙間の光で起きてしまった、なんてことが起こりにくくなります。
一人寝するための布団又はベッド
赤ちゃん専用の布団かベッドがあると良いです。
添い寝をするにしても親の布団と子どもの布団は分けた方が体が痛くならなくて済みます。
ベッドよりも敷布団の方がやりやすいですね。
子どもの布団があれば、子どもが寝入った後にそっと自分の布団へ動かせます。
寝てる子どもを動かすなんてとんでもない?背中スイッチで起きる?
ネントレをしていれば背中スイッチの起動はまずありませんよ。
特にベッドであればはじめからベッドですからね。
置き型ライト
煌々と光り輝くものではなく、ほんのり明るくなる程度のものが良いです。
夜間授乳またはミルクで使います。
小型で明るさを調節できるものが良いでしょう。
乾電池式のものだと電源位置に無関係で使えて持ち運びもできるので重宝しますよ。
エアコンなど空調設備
寝る部屋の温度と湿度が快適になるように、エアコンは必須です。
特に夏。暑くて寝苦しい夜は大人でも寝るのが大変です。赤ちゃんも同じです。寝苦しくて夜泣きがあっては本末転倒。部屋が快適温度になるように設定しましょう。
おくるみに使える大判バスタオル
新生児~1歳前くらいまで使えます。
窮屈に見えますが、ぎゅっと包まれていると赤ちゃんも安心するようです。
おくるみ専用のものもありますが、大判バスタオルでも十分です。
それにバスタオルであれば用が済んだ後であればタオルとして使えますね。
しかし…おくるみはこんなに便利なのに、どうして母親学級や産院で教えないんでしょう。母子手帳にも書いてないし(書いてある自治体ある?)。不思議ですね。
令和になってからの母子手帳や母親学級にはあるのでしょうか?
ネントレでやってはいけないこと
ネントレで安眠をするにあたって、絶対にやってはいけないことがあります。それは
- 抱っこで寝かしつけをしない
- 添い乳しない(母乳の人)
- 途中でやめない
- すぐにあやしにいかない(見守る勇気を持つこと)
抱っこで寝かしつけをしない
抱っこでゆらして眠気を誘うのはありですが、そのまま寝かせるのは良くないです。
よく「抱っこじゃないと寝なくてー」というのは、親がそういう風に仕向けているからだと思います。
抱っこでゆらゆらされたら気持ちいいですし確かに眠りますが、それなしでは寝られなくなってしまうように親がしつけているようなものです。
こうなってしまうと親も大変ですよね。毎晩夜通し抱っこをし続けなくてはならないなんて…
私は抱っこで寝かしつけたことがありません。体力も腕の力もないのでそもそも抱っこをし続ける選択肢がありませんでした。
もちろん泣いたら抱っこをしていましたが、ずっとではありませんでした。
結果的にはこれでよかったと思います。
添い乳しない
添い乳も抱っこと同じ理由です。それをすると「乳を吸った状態にならないと寝ない」に条件付けされる可能性が非常に高くなります。
一時は楽かもしれませんが、これが癖になると毎晩乳を放り出して寝ることになってしまいます…
途中でやめない
「今日は気が乗らないしやめておこう」などとしてやったりやらなかったりの日が続くとうまくいきません。
赤ちゃんも一日の習慣がついていないので、混乱してしまいます。
一度始めたら続けるようにしましょう。
ただし検診やどうしても外せない外出でリズムに合わせられない場合は別です。そんな日は特別としつつ、スケジュール通りにできるところだけ心がけて、可能なら夜の寝る時間をあまりずらさないようにすればより良いです。
ネントレの開始タイミングは「産後すぐ」
産後の入院状況によって変わってきますが、基本的には産後すぐに始めた方が良いです。
そうはいっても産後すぐ。ここはできるところだけで十分です。
たとえば母子同室の日の夜は20時に授乳をして寝かせたら、次は23時に授乳をする、次は遅くても3時頃には授乳をする…などです。難しいと感じたら退院後にゆっくり始めるのがおすすめです。
私は1人目は産後は大部屋で授乳時は授乳室へ(蛍光灯が煌々としている…)行くルールだったので、ネントレどころではありませんでした。しかも当初はネントレそのものを知らなかったので、実際始めたのは5か月以降だったと思います。
2人目は個室、更に授乳室に行く必要もなかった(部屋であげていればよかった)ので、産まれてすぐからネントレ開始していました。帰ってからも「寝るときは布団で」とわかってくれていたのか、非常にスムーズにできました。
【参考】月齢別スケジュール
各月齢別の1日のスケジュールはこちらを参考にしてください。
- 【新生児】赤ちゃんのスケジュール
- 【1か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【2か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【3か月】赤ちゃんのスケジュール
- 【4か月頃】のスケジュール(1人目)
- 【4か月】赤ちゃんのスケジュール(2人目保育園&仕事復帰)
- 【5か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食開始)
- 【6か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【7か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【8か月、9か月、10か月】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
- 【11か月~】赤ちゃんのスケジュール(保育園、離乳食2回)
小学生になってもネントレの習慣は生きる
※この記述は2023年6月、上の子が小学校2年生のときに追記したものです。
ネントレは赤ちゃん時代のものだけでなく、その子の成長にずっと関わるものなのかもしれません。
ネントレをしっかり続けて習慣化されれば、年齢があがっても同じように夜は寝るものとして寝てくれるようになります。
上の子は小学生になりましたが、寝室に入れて暗くして置けば一人で眠れますし、その寝つきもとても良いです。母の添い寝があれば遊び始めることもなく、睡眠はばっちりです(母は睡眠導入剤か何かのようです)。
小学生によくある「朝起きられなくて遅刻しそうになる」はほぼなく、しっかり準備をして元気に登校していきます。
睡眠はとても大事ですね。
明けない夜はない
いきなりはうまくいかないかもしれない、夜通し泣かれるかもしれない。
泣き声に心が折れるかもしれない。
それでもネントレが無事に成功し、あなたにもこどもにも幸せな日々がありますように。
上手に寝るのも一つの技術だと思います。
ネントレはやればやっただけの価値がありますよ。