小1の壁―子どもが小学生にあがって直面する問題の数々の事で、仕事と家庭の両立が難しくなることを指す言葉です。最近は「小1の山脈」なんて言葉も出てきて、よりハードモードになっていることが伺えます。
それまでは保育園生活で仕事ができていたけれど、小学生になって帰宅が早い、宿題の面倒、平日に入れられる学校行事やPTA活動などによって離職、就労をあきらめる人が多いのが現実。
私は「子どもが小学生になるまでは」と思って続けてきたフリーランスですが、実際小1の壁はどうだったのか?
小学校入学からの約1年を振り返ってみた、実際の記録です。
※この記事ではフルタイム勤務ではありませんが、まあ小1の壁を乗り越えたといえます。
ですが真の壁は小学生が2人になってから…よりハードになりました。
こちらを参考にしてください。
→ 小1、小4の壁ではなくて「小学生2人の壁」だった
現在の状況
- 小1、年中の2人(2023年3月時点)
- 小1に鍵を渡して帰宅させるのは色々不安でできない
- 相変わらず在宅のフリーランスで、一歩も外に出ないで仕事をしていることが9割
- 就業時間は大体平日9~16時(変わらず)、土日にやることもある
- 学童なし、学校が終わったら帰ってくる
- 祖父母は頼れない
- 夫は在宅勤務を選べる日がある
こんな状態です。
元気な祖父母は働いている
私の両親は近隣に住んではいますが、父が60代、母が50代でまだまだ元気。ほぼフルタイムの時間で働いています。
保育園時代も(二人目の出産関連以外では)ほとんど頼ってこなかったので、今更頼る気もありませんでした。
学童なしの理由「要件を満たさない」「費用面」「宿題の時間」
私の住むところの公立学童は募集要綱に「保護者が家にいないこと」があります。
申請自体はできたでしょうけれど、現在の状況で「9割家で仕事をしている」人はまず無理でしょう。
また民間はなかなかの激戦で、申し込み期間が想定よりも遥かに早く終了してしまい、申し込み自体が叶わないこともありました。あとは単純にお高い。
民間、公立のどちらでもお迎えは必須なので、これが結構私の負担になるのでは、と思いました。自分で帰ってきてくれた方が楽です。
現状の私の状況からして、毎月の民間学童の費用を払って、遅い時間にお迎えに行って家に帰ってから宿題の仕上げなどをするよりも、さっさと帰ってきて宿題をやってもらった方が良いのではないかとも考え、学童なしでスタートしました。
※2023年現在、私の住んでいる静岡市は公立学童で月に約1万円のようです。民間は月1万円以上…
平日のタイムスケジュール
- 6:00 朝の支度開始
- 6:30 小学生起床、朝食、支度
- 7:20 小学生出発&途中まで送りに行く
- 7:30 帰宅、下の子を起こす、自分の朝食など
- 8:30 保育園送り
- 9:00 始業
- 15:00 小学生帰宅、おやつ、宿題、別途課題など(終わり次第公園へ遊びに行ったり、習い事の日もあります)
- 17:00 保育園お迎え
- 17:30 宿題の直し、小学生明日の支度など
- 18:00 お風呂
- 19:00 夕飯
- 20:30 就寝
大体、こんな感じで毎日を過ごしています。
小学生の帰宅は13:00~15:30と幅があります。給食がない日はもっと早く帰ってくるので、一緒にお昼ごはんを食べています。
自分の外出予定があるときは夫に在宅勤務を頼む
自分の外出は子どもが学校で家にいない時間に済ませるのを基本としていますが、どうしても子どもの帰宅時間に外出しなければならないときもあります。
そういうときは夫に在宅勤務を頼んでいます。
万一子どものどちらかが病欠で家にいることになっても、私は外出。なるべく用事は延期しない方針です。
自分の通院関連で頼むことが多いように思います。たとえば健康診断、終了時間に前後幅があり自分で時間も選べないことがほとんどです。
時代が時代で在宅勤務ができるようになって、このことだけは本当にありがたいことでした。あの感染症自体はとても大変ですけどね。
夫の在宅勤務がなかったら、終了時間がわからない、遅くなるかもしれない予定は入れられないですね。病院も自由に行けません。
下の子が病後のときも夫に在宅勤務を頼む
下の子が風邪の病後で登園できず、でも上の子の習い事などで外出があるときも在宅勤務をお願いしています。
登園できないということは外出自体を避けた方が良いということで、上の子の習い事などに下の子を一緒に連れていくことはできない。
連れていけないからと上の子の習い事を毎回休むのは非効率ですので、夫に在宅勤務をしてもらっています。
我が家の小1の壁の正体3つ
祖父母など頼る先がない場合、この3つの壁をどうにかできないと小1の壁の難易度は跳ね上がり山脈になるのだろうと思います。
帰宅時間に誰かがいる状況にする壁
放課後子ども事業があるとはいっても毎日あるわけではないし、遅くても16時には帰宅します。
子どもの帰宅時間に合わせて誰かが家にいるようにしています。
宿題をやらせる&みる壁
帰ってきたら、まずは宿題です。後になるとやらなくなるタイプなので、ここは死守しています。仕事している私を横目に、自分で宿題をやっています。
丸つけと直し、本読みや計算カードなど親がついていないとできないものは終業後です。
子どもがリラックスする時間がない問題もある
18時に学童へお迎えに行ったとして、帰ってきて18時半、21時には就寝するとしたらテレビを観たりゲームをしてゆったりする時間はありません。
親側も保育園の時にはなかった「宿題を見る」時間が発生するので、家に帰って一息つくことなんてとてもできなさそうですね…
早朝に起こして登校させる壁
もし早い出勤の日があったら、(我が家で言うところの)7時よりも前に出勤しなければならなかったら。
子どもは一人で出発して登校しなければなりません。鍵の戸締りなどもすごく心配ですね。
我が家は私がいるので、早朝に誰もいなくなる事態はありません。
親が7時出勤で、子どもが7時半登校、などはありえます。
保育園だったら親の出勤と同時に連れていけるので問題が起きないのですが…。
夫が在宅勤務を選べる日がなかったら詰み、小1の壁で山脈だった
我が家の場合は入学前に偶然全世界に感染症が流行し、リモートワークの推進があったから、夫が在宅勤務を選べる日が出てきました。たまたまそれができる職種だった、という偶然もあって乗り越えられました。
夫の在宅勤務がなかったとしても基本的には私がいます。ですが、私がいないときはどうすればいいのか問題がどうしても出てきます。
もし私一人でやらなければならないとしたら、きっと私は外出なんてほとんどできなかったでしょう。
祖父母の家に頼れればいいのかもしれませんが、我が家はできません。どこかの民間の学童を確保して、毎日通わせていたかもしれません。私が家にいる9割の日は学童の必要はないのに。
宿題をやらせて丸つけをして、次の日のために早めに就寝させなければならなかったりと、保育園以上に毎日時間に追われてしまうのが現実です。「小1の山脈」間違いなしでした。
参考:夏休み、冬休み、春休みの長期休暇
- 仕事を9~16時にやる日と、午前中にやる日に分ける(午後は遊びに連れ出すなどする)
- 毎日の課題を用意しておく
- 一人遊びできるおもちゃを用意しておく(ブロック、アイロンビーズなど)
- 期間限定の短期講習を申し込む(水泳など)
大体このような感じで乗り切りました。
フリーランスでなければとてもやってられない仕事形態ですね。普段から仕事を詰めすぎないように調整しています。
短期講習は結局親もついていくのでその間仕事ができるわけではありませんが、子どもの生活に刺激を加えるためにやっていました。毎日家で過ごしていたらつまらないですからね。
もうやめられない!フリーランス形態
病後で登園できない子がいても働くために始めたフリーランス。
家にいても働いて少しでもお金を稼ぎたいと思って始めたフリーランス。
小学1年生までは頑張ろうと思って始めたフリーランス。
今となっては、この状況で外に働きに行く選択肢を取るのは愚策です(私自身行く気もないですが)。
もう子どもの手が離れるまでやめられないだろうなと思っています。または仕事が完全になくならないことを祈る。頑張ります。
まとめ
我が家の小1の壁は
- 帰宅時間に誰かがいるようにする壁
- 宿題をやらせる&みる壁
- 早朝に起こして登校させる壁
でした。
人によって壁は様々で、山脈になる人もいます。
我が家は母が9割在宅、夫が必要に応じて在宅勤務を選べるので乗り切ることができました。
結局、学童なしでやるなら誰かが家にいないとならない。
学童に申し込んでも落選するかもしれません。
常に家にいることができない、出社が必要な勤務形態の人だったら、学童に落ちて祖父母にも頼れないなら、仕事をやめる他ないのが現状です。
我が家の実録がどなたかの参考になれば幸いです。